見えざる敵~第96回天皇杯2回戦 名古屋グランパス戦
90分までの戦いはスコアレス。ロスタイムは4分…。
名古屋港周辺は既に暗闇が支配している…。
カクテル光線で浮かび上がった名古屋市港サッカー場は死闘がまだ続いていた。

延長戦を見据えた長野は虎の子の交代枠をまだひとつ残してはいたが、その代償は大きく、前半から足が止まるのを百も承知で猟犬のように走り回った勝又選手の体力は限界を迎え、その数分前には西口選手が疲労により、既に戦線離脱している。
今思えば、この西口選手の交代という不測の事態からドラマは始まっていたのかもしれない。左にいた多田選手がポジションチェンジして右サイドのケアを開始。
試合終了間際、長野がGKから縦パスをつなぎ、右サイドからクロスを上げ、シュート!名古屋が弾き出したボールを右サイド奥から右のペナルティエリア付近へ折り返す、多田選手がそれを捕捉する。相手DFを交わしてゴール前に切り込み、元日本代表GK楢崎選手と1対1に持ち込む…。

2016年9月3日、AC長野パルセイロはアウェーで名古屋市港サッカー場で第96回天皇杯2回戦をJ1名古屋グランパスと対戦した。
午後6時キックオフ。
長野がJFL時代に同じ場所で「飛車角抜き」でナメてかかってきたJ1名古屋を2-0で完膚なきまで粉砕したのは3年前…。
ひるがえって今季名古屋は18戦未勝利で降格の危機にさえ立たされているという。
ジュロブスキー監督に交代し、長野戦にはほぼベストメンバーをぶつけてきた。
試合当日(3日)の中日スポーツにはリップサービスとは言え「ボスコ監督完勝宣言『サポーターを怒らせるような少しのチャンスも与えずに勝つ』」との見出しが躍っていた。

だが試合開始早々から主導権は長野が握る。ボール保持もシュート数も結果的に名古屋を上回った。

気になったことがあり、筆を進める。
名古屋は中盤でボールを奪ったとしても、そのままの推進力で前に進もうとはしない。
必ず自陣の最終ラインまでボールを戻し、そこからつないで攻撃を開始する。縦のロングボールも少ない。
長野はたとえ個人技で中盤でボールを奪われたとしても、敵陣最終ラインまでボールが下がるのでその時間で迎撃態勢を強固にすることができた。
気迫でプレスをかけ、逆にボールを奪い、攻撃に転ずることを容易たらしめた。
攻撃がパターン化し、なによりも一旦ボールを下げてしまうので消極的な感は否めず、まったく失礼ながら『怖くなかった』。
ここからはそんな「消極的な感」からふと沸いてきた弊班班長と筆者で共有した個人的な推測だが、名古屋の敵は目の前の長野ではなく、ビッグクラブなゆえに今季奮わない成績に関係する様々な「見えざる」プレッシャーとも戦っていたのではないのか。
その反面、長野にはこの試合の関しては「失うものは何もないし、守るものも何もない」ので勝負に徹することができたのではないか。
翌日の報道で最終ラインまでボールを下げるのは監督の指示だったと知ることができたが…。
多田選手と元日本代表GK楢崎選手とのマッチアップは多田選手に軍配が上がり、
ゴール左上隅に豪快に打ち込んで決勝弾!!
長野サポーターたちの歓喜の絶叫がサッカー場隣りに横たわる伊勢湾に吸い込まれた。
直後、長い笛が鳴り響き勝利の瞬間が訪れた。
試合後お会いした弊班ブログにたびたび登場する技術顧問K池さんの「えびす顔」も忘れられない。
第96回天皇杯…。長野の挑戦はまだまだ続く。
アウェー戦自走運行係 記
名古屋港周辺は既に暗闇が支配している…。
カクテル光線で浮かび上がった名古屋市港サッカー場は死闘がまだ続いていた。

延長戦を見据えた長野は虎の子の交代枠をまだひとつ残してはいたが、その代償は大きく、前半から足が止まるのを百も承知で猟犬のように走り回った勝又選手の体力は限界を迎え、その数分前には西口選手が疲労により、既に戦線離脱している。
今思えば、この西口選手の交代という不測の事態からドラマは始まっていたのかもしれない。左にいた多田選手がポジションチェンジして右サイドのケアを開始。
試合終了間際、長野がGKから縦パスをつなぎ、右サイドからクロスを上げ、シュート!名古屋が弾き出したボールを右サイド奥から右のペナルティエリア付近へ折り返す、多田選手がそれを捕捉する。相手DFを交わしてゴール前に切り込み、元日本代表GK楢崎選手と1対1に持ち込む…。

2016年9月3日、AC長野パルセイロはアウェーで名古屋市港サッカー場で第96回天皇杯2回戦をJ1名古屋グランパスと対戦した。
午後6時キックオフ。
長野がJFL時代に同じ場所で「飛車角抜き」でナメてかかってきたJ1名古屋を2-0で完膚なきまで粉砕したのは3年前…。
ひるがえって今季名古屋は18戦未勝利で降格の危機にさえ立たされているという。
ジュロブスキー監督に交代し、長野戦にはほぼベストメンバーをぶつけてきた。
試合当日(3日)の中日スポーツにはリップサービスとは言え「ボスコ監督完勝宣言『サポーターを怒らせるような少しのチャンスも与えずに勝つ』」との見出しが躍っていた。

だが試合開始早々から主導権は長野が握る。ボール保持もシュート数も結果的に名古屋を上回った。

気になったことがあり、筆を進める。
名古屋は中盤でボールを奪ったとしても、そのままの推進力で前に進もうとはしない。
必ず自陣の最終ラインまでボールを戻し、そこからつないで攻撃を開始する。縦のロングボールも少ない。
長野はたとえ個人技で中盤でボールを奪われたとしても、敵陣最終ラインまでボールが下がるのでその時間で迎撃態勢を強固にすることができた。
気迫でプレスをかけ、逆にボールを奪い、攻撃に転ずることを容易たらしめた。
攻撃がパターン化し、なによりも一旦ボールを下げてしまうので消極的な感は否めず、まったく失礼ながら『怖くなかった』。
ここからはそんな「消極的な感」からふと沸いてきた弊班班長と筆者で共有した個人的な推測だが、名古屋の敵は目の前の長野ではなく、ビッグクラブなゆえに今季奮わない成績に関係する様々な「見えざる」プレッシャーとも戦っていたのではないのか。
その反面、長野にはこの試合の関しては「失うものは何もないし、守るものも何もない」ので勝負に徹することができたのではないか。
翌日の報道で最終ラインまでボールを下げるのは監督の指示だったと知ることができたが…。
多田選手と元日本代表GK楢崎選手とのマッチアップは多田選手に軍配が上がり、
ゴール左上隅に豪快に打ち込んで決勝弾!!
長野サポーターたちの歓喜の絶叫がサッカー場隣りに横たわる伊勢湾に吸い込まれた。
直後、長い笛が鳴り響き勝利の瞬間が訪れた。
試合後お会いした弊班ブログにたびたび登場する技術顧問K池さんの「えびす顔」も忘れられない。
第96回天皇杯…。長野の挑戦はまだまだ続く。
アウェー戦自走運行係 記
2016年09月05日 Posted by バクスタしゃなな班 at 19:09 │Comments(0)
しゃなな速報 再掲
すみませーん。
9月4日にアップいたしましたしゃなな速報の画像が、
PC画面上ですべて見えないという不具合が発生しておりましたので、
あらためて再掲いたします。
まずは中日スポーツ

つづいて中日新聞

大変失礼いたしました。
当日の観戦記は現在執筆中です。
いましばらくお待ちくださいませ♡
バクスタしゃなな班
9月4日にアップいたしましたしゃなな速報の画像が、
PC画面上ですべて見えないという不具合が発生しておりましたので、
あらためて再掲いたします。
まずは中日スポーツ

つづいて中日新聞

大変失礼いたしました。
当日の観戦記は現在執筆中です。
いましばらくお待ちくださいませ♡
バクスタしゃなな班