天使と悪魔 2020 J3リーグ第20節 ロアッソ熊本戦

J3リーグ第20節。この試合に勝てば暫定ではあるものの2位に浮上する我らがAC長野パルセイロ。週の真ん中、7日水曜日19時、ホーム南長野でその決戦の火蓋が切られました!
前半序盤は熊本さんペースで押し込まれるものの徐々に長野が優勢となり、前半は相手のシュート1本に抑え込み0-0で折り返します。緊張感あふれる見応えのある試合です。後半も長野が有利に試合を進めると54分にルーキー坪川選手の強烈なゴラッソ!が決まります!!そしてその虎の子の1点を守りきった長野が勝利を納め勝点3をその手に掴みました! 素晴らしい! ナイスゲーム!!
天使「やったね! 見事な勝利だったね。これで順位は2位になったよ!」
悪魔「いや、まだ暫定だし」
天使「クマとライオンの勝負はライオンの勝ちだったね」
悪魔「いや、馬とライオンの戦いだから。熊本がクマモンだったら長野はアルクマの脱力系クマ対決だし」
天使「まぁ、それにしても現在2位ということは…」
悪魔「ま、まて、その先は言うな!」
天使「昇格が見えてきたんじゃねーーーー!!」
悪魔「はぁ〜、言っちまったか〜」
天使「昇格圏内うれしーーーー!!」
悪魔「いいか、まだ暫定なんだぞ。3位の熊本とは得失点差で勝っているだけ。4位の岐阜だって勝点が1しか違わないだけで、しかも1試合少ないんだぞ」
天使「え〜、それでも2位で昇格圏内は事実じゃん、イエ〜イ!」
悪魔「それにな、まだ後半戦が始まったばかりで、あと14試合もあるんだぞ」
天使「いいじゃん、このままじゃんじゃん勝ち進めば」
悪魔「わかっているのか? あのどうしても勝てない藤枝とか、同じく昇格を目指しているチームとの対戦がまだまだ続くんだぞ」
天使「今のウチなら秋田みたいに無敗で行くことだってできるよ! 秋田にできて長野にできないとは言わせないよ」
悪魔「いや、そりゃそんな可能性もあるかもだけど…」
天使「あ〜それにしても、昇格圏内だなんていつ以来だろ〜。昇格か〜。いい響きだな〜。ここまできたら、もぉ、昇格するしな〜い?」
悪魔「お、お前、忘れたのか! 今までずーっとその夢を見続けてきた。そして確かにもう少しで手が届きそうな時もあった。しかし、その想いは届かずチームは低迷し年々順位を落とし、昨年なぞかつてなかった最下位にもなった事を! しのぎを削ってきたライバル達はとっくに昇格し、後発組にもあっという間に追い越され、ずーっとくやしい想いをしてきたじゃないか。今年だって、そんなにうまくいきっこないんだ… 」
天使「も〜このまま突っ走って、秋田も蹴散らして、優勝も夢じゃないんじゃ…」
悪魔「だめだ! だめだ! あの屈辱を忘れるな! まだまだそんなことは考えてはいかーーーん!!」
天使「来年はいよいよJ2かぁ〜」
悪魔「お、おいっ!お前おかしいぞ、毒キノコでも食ったんじゃないのか!」
天使「そーなったら、またみんなで同窓会だなぁ〜♪ いよいよダービーも実現だね♡」
悪魔「ヤ、ヤメローーーーーーーーーー!!!!」
この試合以降、まるで漫画のような班長の頭の中であった。
班長 記